月1連載「Road to Opal」

Road to Opal 6

いよいよライトニングリッヂでオパール採掘なるか!?などなどそうは簡単に行くはずもなく、まずは町の観光案内所に向かう30才手前のおじさん2人なのでありました。

遡ること渡豪前、、
「始まりの一冊」をもってして予習に余念のなかった洋灯舎は事前にオーストラリアでのオパール採掘に関する情報を収集しようと読み進めていました。それによればそんか簡単には行かない事は分かってはいたのです。当たり前と言えば当たり前ですね。ただのワーホリ外国人がいきなり来て、簡単にオパールを採掘できるわけもなく、様々な条件や障壁があるわけで、その辺りのお話しはまた次号以降にでもするとして、、、「まぁ、行ったらなんとかなるだろ」的なノリでとりあえずライトニングリッヂにやってきたわけです。
もちろん「なんともならず」な2人は冒頭のライトニングリッヂ観光案内所の前へと辿り着くわけです。

内心、「たのもー」な気持ちで扉を開けると、そこには地元の観光パンフレットやら、チラシやら、オパール鉱山ツアーの宣伝やらが沢山置かれている案内所であり、いかにも田舎のオージーなおばちゃんスタッフ(これは行った人でないとなかなか伝わらないかも)が待ち受けてくれていました。
しばらく案内所内をうろうろ徘徊しつつ、何かオパール採掘的な情報が載っていないかとあたりを見回していると、そこには一枚の手書き地図がコピーされたものが積まれているのが目に入ってくるではないですか。はっきりとは覚えていないのですが「Mud Road Map」とか、そんなような名前の地図だった気がします。この地図、なんのためのものかと言うと、いわゆる観光客向けのOpal Fossickingのために作られたものでした。Fossickingとは訳すと「捜す」「漁る」的な意味なわけですが、この場合「漁る」の方がより的を得ていると思われます。
そしてもって、何を「漁る」か?と言えば、オパールです。

当然、鉱山の採掘権利も何もない2人がまともな、合法的な採掘行為などできるはずもないのですが、このFossickingだけは誰でも、そうなのです、まさに通りすがりの30才手前のおじさん日本人2人でも、やってよしのお墨付きをいただけるオパールを「漁る」行為なのです!

このFossicking、何を実際に漁るのかと言えば、オパール採掘により出土した、鉱山・探鉱の残土を漁るというものです。
トラックで次々と積まれてゆく、採掘残土の山々の中には、鉱夫たちが見逃したオパール原石がたまに残されている事もあり、それらを目当てに観光客だったり、当時目撃した中には生活の糧として、生業として、毎日オパール残土を掘り返している人もいました。
後に様々なオパール鉱山を巡るとわかるのですが、このFossickingエリア、たいがいどこにでもありました。1日10ドル20ドルなど有料の場合だったり、完全に無料だったりと、場所によってマチマチではありましたが。

ともあれ、これならできる!と、
2人は暗黙のうちに理解をして顔を見合わせ頷いた、、かどうかは定かではないですが、ようやく何かしらやれる事が具体的に見えてきて気持ちが最高に高揚したのは間違いなく覚えているのです。

次号、「Mud Road Map」を手に
「オパール漁り編」に突入!

   
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