HOME INFORMATION月1連載「Road to Opal」

Road to Opal 24

さて、ここで一つ本物語についてお知らせをしたい。20年以上も過去に遡り、洋灯舎のオパールとの関わりを記録もかねて綴ってきているRoad to Opalではありますが、今と違いスマホを持っていたわけでもなく、残されている当時の写真も極めて少なく、記憶を頼りに書き起こしてきました。描き始めた当初はざっくり「2年くらいの連載かなぁ」などと考えていましたが、気がつけばすでに2年近くが経ってしまいました。ノンフィクションであるが故に、そうそうドラマチックな事ばかりが続くわけでもなく、ダラダラと続けるのもいかがなものかという思いもあり、一旦12月12日の号をもってして月一連載の形に区切りをつけたいと思います。
その後は、不定期にさまざまなオパールよもやま話や、スピンオフ編を思いたつままに掲載してゆきたいと考えています。
それでは残すところあと3話!果たしてまとまるのか!?はい、まとまるのです!!
それでは改めまして、
Road to Opal 24 〜寄り道編〜

時は2001年12月某日。
アリススプリングスを後にした2人はオパール旅の最中ではあるものの、ついにオーストラリアのへそ、エアーズロックを目指すことに。実はアリススプリングスに寄る手前に奇岩群で知られるデビルズマーブルで、軽く巨岩を真っ二つにしてきたり(冒頭写真)と、既に観光気分丸出しなのであった。
さらには道中、高さ100mを超える断崖絶壁の荒涼とした景色で知られるワタルカ国立公園内のキングスキャニオンを散策。迫力ある景観は言うなればオーストラリアのグランドキャニオンかのよう。谷底の小川沿いの散策コースを数時間かけて歩いた記憶がある。残念なのは当時の写真がまったくと言って見当たらないことだ。
キングスキャニオンを後にするといよいよ、メインの寄り道先であるエアーズロックへと到着する。荒れた景色のアウトバックをひた走ると、あるとき眼前に現れる巨大な岩山。その日は夕方に到着し、夕焼けをバックに雄大な景色を眺めることになった。ちょうどそのタイミングで、観光バスツアーの団体だろうか、おそらくは「夕日に染まるエアーズロック鑑賞ツアー」的な一団と遭遇。団体客が降りてくるとなにやら聞き慣れた言語が飛び交う。そう日本人の集団だ!シドニーを後にしてからおそらく初めて遭遇した日本人だ。さすが一大観光地。良く考えてみれば今まで辿ってきた行程はまるで観光とは真逆なスタイルだったわけだから、日本人旅行客に会わないのも当然と言えば当然だ。
埃まみれの、ボロボロな車と、これまた負けず劣らず見栄えのしない、髭ぼうぼうのおじさん2人とは真逆な人達だ。ホテルもさぞや豪華なのであろう。
う、ぅ、うらやましくなんか、、ある。
この日の夜はエアーズロック周辺にあるキャンプ地で一泊し、いよいよお目当ての岩を見にゆく。余談ではあるのだけど、実は一般的にはエアーズロックが「世界最大の一枚岩」と認識されてる場合が多いようだが、実際には「世界で2番目に大きい一枚岩」らしい。一番は西オーストラリア州にあるマウントオーガスタスとの事だ。
「エアーズロック」とはあくまでイギリスの探検家が付けた名前で、本来地域のアボリジニからはウルル(Uluru)と呼ばれており、聖なる山として昔から崇められていたようだ。この山での1番の観光目的と言えばウルル登山だし、我々も当初そのつもりだったのだが、地元のアボリジニの色々な話、資料に触れるにあたり、複雑な胸中に陥ってしまった。
アボリジニにしてみれば、古から信仰対象である聖なる山に登られるのは御法度らしく、いたるところに観光登山を諦めるよう促している看板がたっていて、良心に訴えかけてくるわけだ。
彼らアボリジニの方々にしてみても観光収入で潤っている部分が少なくないわけで、矛盾を抱えつつもそのように訴えかけてくる様を見ると、なんだか申し訳ない気持ちが次第に強くなりはじめ、2人で相談した結果、ウルル登山は断念することに。これも余談だが、今ではウルル登山そのものが禁止されており、登頂することは叶わないのだが、これも時代の流れであろう。
登るかわりに、周囲をぐるりと回る散策コースなるものがあり、大汗をかきながらも、下から眺める迫力ある景観を楽しんだ記憶は今となってはとても懐かしい。
まぁ、寄り道ツアーとしてはこんなような感じで、いよいよまたオパール鉱山町巡りに戻る訳だが、いかんせん旅の前半での様々なトラブル(主にファルコン号にまつわる)により資金も想像していたペースよりもはるかに早く底をつきかけてしまってきているので、この後の道程はなんともはや駆け足になりそうなのだ。
なにはともあれ、ファルコン号に飛び乗った30手前のおじさん2人は先をゆくのだった。
なーに、なるようになるさ。

次号 「ミンタビー・クーバーペディ」編

   
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