月1連載「Road to Opal」

Road to Opal 4

Queensland州境近く、New South Wales州中北部に位置する、当時人口約1800人ほどのブラックオパールの聖地ライトニングリッヂ。
この地を目指して、前日の宿営地であるDubboを出発。距離にして350kmながら、いままでとは違い、Dubboから先は道路整備事情が一変し、いよいようわさには聞いていたオーストラリアの赤い大地、アウトバックに突入することに。

いまでこそライトニングリッヂに向かう道の大部分が舗装道路になっているものの、20年前の当時はまだいたるところ未舗装な砂利道、土の道、仮舗装の道などが多く、それらがつぎはぎで延々と続いているわけで。当然、未舗装道路を走る負担は大きく、2000豪ドルのFalcon号にかかる負担も容易に想像できるわけでして、、、。
ちなみに話はそれますが、オーストラリアのアウトバックを車で走った経験がある方はわかるとおもうのですが、それはそれはリアルサファリパークを走っている感覚に陥ります。ただし、ライオンや象のかわりにいるのは、カンガルー、ワラビー、エミューなどの野生動物、そして自由奔放に放牧されている牛、羊、山羊たちなのです。
エミューなんかは割と警戒心が強く、近くを走れば逃げてゆくのですが、ワラビー、カンガルーが毎回、車に飛び込んでくる謎行動を仕掛けて来るのでヒヤヒヤします。実際洋灯舎も過去、何度かカンガルーに飛び込まれてレンタカーを破壊された事があります。

そのため余談ですが、アウトバックを走るような現地の4WD車のほとんどには対動物事故用に頑丈なバンパー、通称?「カンガルーバンパー」が取り付けられています。高速運転中に仮に動物が飛び込んできても、急なハンドル操作はむしろ危険なのでカンガルーバンパーで強行突破をする事で、動物達には理不尽極まりないですが、ドライバーの安全を確保していたりします。そんなこんなで、アウトバックを爆走するFalcon号でしたが、ライトニングリッヂの結構手前で、なにやら車の下からガタガタしきりに音がしはじめました。慌てて道路脇に車を止めて覗いてみれば、なんとマフラーがぶらぶらしてるじゃないですか。垂れ下がったマフラーが道路上に擦れていた音だとわかり、どうにかならないものかと思案した結果、うまい具合に自然にできていた修理ドックのような箇所を見つけ、マフラーを強引に引きちぎりました。
男子力に乏しい洋灯舎は相方のKに作業をまかせ、その勇姿をパチリ📷

かくして30才手前のおじさん2人を乗せた、マフラーなしのFalcon号は、途中エミューの大群に遭遇しつつ、突っ込んでくるカンガルーをかわしつつ、無事にブラックオパールの聖地に到着するのでした。

次回ライトニングリッヂ編突入!

   
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