月1連載「Road to Opal」

Road to Opal 2

2001年11月12日
はれてオーストラリアに初上陸を果たした洋灯舎。当時はまだ20代という事もあり、ワーキングホリデーを利用しての渡豪計画であり、当初は1年滞在の予定を立てていたのですが、そこはまぁ、若気の至りというか、無計画ゆえというか、見通しの甘さというか、もろもろ全部ひっくるめ、そう長い滞在にはならなかったのは後に語る事になるのですが、、

何はともあれ、まず始めにシドニーに降りたった洋灯舎が最初に向かったのは、市内のキングスクロスと呼ばれる雑多な雰囲気のする繁華街エリアのユースホステル。シドニー滞在中はこのキングスクロスを拠点として、この先待ち受けるオパール旅に備えることにしたのです。
今思えばこのキングスクロス、東京で言えば新宿歌舞伎町のような雰囲気もあったように思え、これは後から知ったのですが、シドニー市内の中でもかなり治安がよろしくないエリアとの事で、まぁ、それは宿もすこぶる安値なはずで、、。
なにはともあれ、旅の出だしから妙なトラブルに巻き込まれる事もなく良かったのですが。

そんなこんなで、諸々の準備に入るわけですが、実はオパール旅は洋灯舎単身ではなく、相方がいたのです。
後にまた、否が応でも登場し続けるので今は詳細は控えておきますが、簡単に言えば中学の同級生、親友と言うよりは腐れ縁に近い関係の人物「K」。このKとはシドニーで落ち合う事になっており、洋灯舎は先遣隊として前乗りしていたのです。
先遣隊の役割としてまず準備しなければ行けなかったのはキャンプ用具🏕やらなにやら一式。そして一番重要なミッションとしてあったのが車の購入。大した予算もないなか、シドニー市内の中古車店を何軒か見てまわり、最終的に出会ったのがFord Australia社製の赤のFord Falcon。その価格、2000豪ドル。当時のレートだとおそらく日本円にして
13万円位だったような。安い。そう、とても安いのです。そして当然ながら、安い理由が車全体に散りばめられていた事を、身をもって思い知るのはそう先の話しではなかったわけですが…

始まりの一冊を手に、真っ赤なFalcon号に乗り込み、30手前のおじさん2人の珍道中の幕開けとなったわけです。

   
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