月1連載「Road to Opal」

Road to Opal 17

時は2001年11月某日
懐かしい当時の画像が出てきたので紹介します。
そう、前号にてついに精魂尽き果てた瞬間のファルコン号の姿を収めた貴重な1枚である。
2000豪ドルで購入し、シドニーを発ってからまだ2週間も経っていないこの時点での状態が以下である。マフラー完全喪失。タイヤ4本全てバースト交換済み。ラジエーター破損。そしてついにエンジンルームから大量の煙を撒き散らすに至る。
どうにかこうにかWintonに辿り着いたものの、虫の息となってしまった旅の相棒。
一晩明けて、修理工場に状況を確認した30手前のおじさん2人を待ち受けていたのは残酷な現実なのであった。。「エンジンが完全に焼き切れてるよ」、修理屋の親父が軽く言う。
「アカン、詰んだ」心の声である。いや、もしかしたら声に出していたかもしれない。
しばらく親父とのやりとりが続いたわけだが、とどのつまりが、要は新しいエンジンを載せないといけないと言うこと。エンジン積み替えたらもはや別の車だな、、と思いながらも、それしか方法がないから仕方がない。
シドニーで車を購入した際にJAF的なものに加入していたのが幸いし、それを利用してどうにか沿岸都心部から替わりのエンジンをWintonまで運んでもらうということで最終的に話しは落ち着いた。問題はここからである。
うろ覚えではあるのだが確か代替エンジンの代金が2500豪ドル位。ただでさえ乏しい資金力がここに来て一気に目減りしてしまうわけである。問題はそれだけでない。肝心のエンジンがWintonに輸送されてくるまでになんと1週間かかるというのである。これの意味するところ、Wintonでのホテル住まいが7日間にも及ぶと言うわけである。
ここでも大幅に財布を削られる事が確定、ますます窮地に追い込まれてゆく2人。リアルに今回の旅に大打撃となってしまい、実際、後のオパール鉱山巡りの旅に大きな影を落とす事となってしまった。計画の大幅な変更を余儀なくされてしまう一大事ではあったのだが、良く考えてみればそもそも大したプランもなく最初から行き当たりばったり感が否めない旅なわけだから、開き直って今の状況を楽しむことに。
さて、急遽7日間も滞在する事になってしまったWintonとはいかなる町なのか!?

次号「えぃぽぉぉ??」

   
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