月1連載「Road to Opal」

Road to Opal 3

2000豪ドルで入手したRed Falcon号に乗り込んだ30手前、腐れ縁の中学時代の同級生おじさんコンビがまず目指したのは、
Lightning Ridge ライトニングリッヂ、、そうです、かの有名なブラックオパールの聖地とも呼べる鉱山町です。
オパールが好きな人であれば、おそらく誰もが一度は名前を耳にしたことがあると思われる有名どころ、その場所をいきなり目指すわけだから、まぁ、ミーハーである。もちろんシドニーから1番近い鉱山町の一つでもあったので、それなりに合理性も含んではいたと思われるが、オパールの右も左もわからない2人にとっては目指しやすい町だったと思われるわけです。

シドニーからライトニングリッヂまでは走行距離にしておよそ740kmほど。日本でいえば東京から広島手前の尾道市くらいまでの距離なので、一日でも十分に辿り着ける距離ではあります。が、そこは初めて訪れる国ですし、道路事情が日本とはかなり違うと聞いていたので、慎重にゆくことにして、まずは途中のDubbo ダボを宿営地として目指したのです。
オーストラリアの交通事情は日本と同じ左側通行の右ハンドル車なので、特別こまることはないのですが、大都市部を離れると、高速道路とはいえ、柵もフェンスも壁もなにもないので、動物が入り込み放題。突如として飛び込んでくる動物を避けきれないので、スピードの出し過ぎは危ないので、同じキロ数・距離数にしても正直、日本とはだいぶ運転時間の感覚が違います。
さて、そんなこんなで、まずはDubbo目指し車を走らせるわけですが、途中世界遺産のブルーマウンテンを抜ける際に野生のコアラ🐨を見かけるなど珍しい体験も得ました。その日の夜には当時人口3万人ほどのDubboに無事到着したわけですが、いかにこの3万人の街が大都会であったかを後に痛いほど知るのです。ちなみにですがオーストラリアの人口が当時約2000万人弱で、その全人口の約85%が国土の僅か1%ほどの、肥沃な沿岸地域、あるいは東部海岸沿いの大都市圏に集中しているとの事なので、これから足を踏み入れるエリアがいかに人里離れた場所なのか容易に想像できるわけでして。
なんにせよ、この先はいよいよ、本格的なアウトバックの世界に飛び込んでゆくわけですが、おじさんコンビは期待に胸と腹を膨らませながら、宿のバーでオージービーフをビールで流し込み、夢見る世界へとおちていったのです💤
明日はいよいよライトニングリッヂ。
待っていろ、オパール!

   
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