洋灯舎が初めてオパールの道に足を踏み入れた2001年。少しばかり残っているかつての写真と記憶を頼りにつむぐオパール冒険譚!?ときおり過去と現在が交錯しながら進んでゆく、ちょっぴりふざけた事実に基づいたノスタルジックなストーリー。毎月12日掲載予定です。
Road to Opal 26(最終話)
時は2001年12月某日
「穴の中の白人」の町を後にすると、いよいよオパール鉱山巡りも最終局面を迎える。大陸縦断道路87号線をさらに数百キロ南下し、途中にある分岐点を北上しつづけるとやがてアンダムーカと呼ばれるオパール鉱山町に辿り着く。クーバーペティから丸一日かけて到達する距離だ。当時の写真...
Road to Opal 25
時は2001年12月某日これまで道中、トラブルの女神慕われてか、すでに行脚資金が(もともとたいして持っていない)枯渇しつつあるおじさん2人の旅の先行きは急速に暗雲に包まれ始めようとしていたのである。いや、すでに完全に包囲されていると言っても良いだろう。ふたりで財布の中身を覗きつつ、切ない表情を互い...
Road to Opal 24
さて、ここで一つ本物語についてお知らせをしたい。20年以上も過去に遡り、洋灯舎のオパールとの関わりを記録もかねて綴ってきているRoad to Opalではありますが、今と違いスマホを持っていたわけでもなく、残されている当時の写真も極めて少なく、記憶を頼りに書き起こしてきました。描き始めた当初はざっ...
Road to Opal 23
「西へ、南へ、大移動」
時は2001年12月某日。
Wintonでの1週間にも及ぶ滞在を経て、外見こそ変わらないように見えるファルコン号も新しいエンジンを載せ替え、中身はすっかり別物と化した。エンジン始動もターンキー式からボタン式セルモーターに変容を遂げ、再び軽快さを取り戻した愛機だ。...
Road to Opal 22
しばらく現代編に話は飛んでいましたが、時はまた遡ること2001年11月某日。Winton 少し手前で精魂尽き果てた愛車、レッドファルコン号のエンジンの載せ替えという人間で例えるところの心臓移植の大手術を行うことになってしまったところまではRoad to Opal 17号までにお伝えした通り。代替エ...
Road to Opal 21 ‘~月1連載企画 緊急号外編〜
時は2023年7月某日アウトバック某所
カナムラを去った後は一路ヤワを目指し、順調に到着する。まずは古くからの馴染みの鉱夫や地元の人達のもとへと向かい、とりあえず成すべき用を足しているうちに時間は飛ぶように過ぎてゆく。ヤワにくるのはこれで何回目だろう。初めて訪れたのが2001年だが、今日にい...
Road to Opal 21
時は2023年7月11日、洋灯舎はライトニングリッヂへと一路向かっていた。更なる奥地・僻地の赤い大地を目指しつつ、シドニーから寄り道することなくひたすらに車を走らせまずは最初の目的地を目指す。途中、空港で少し余分に時間を取られ、モタついてしまったせいもあり、久しぶりに黄昏時に車を走らせてしまい、最...
Road to Opal 20
前号ではついに終日オパール採掘に挑戦するも午前の部は「玉砕」と言ってよいほど結果が出ず、意気消沈のまま昼休憩に入るべくトラックの荷台にて揺られながら露営キャンプ地に戻った洋灯舎。お昼に用意してもらったチキンサンドイッチを頬張りながら午前中の作業内容を振り返りながら午後の部の作戦立て直しをはかること...
Road to Opal 19
時は現代、2023年4月某日、前号より引き続き号外編だ。
疲れもあってか、寝慣れないcabinのベッドではあったが、よく眠れた方だと思う。昨年夏に続き2度目と言うのもあったのだろう。クイーンズランド州の地図にも載っていないような広野に設置された実に快適な露営地だ。朝7:00。天気は上々。風は...
Road to Opal 18
前号からの次回予告 「えいぽぉぉ?」編から急遽掲載予定を変えて、今後数号はしばらく現代編へと舞台を移します。
時は2023年4月4日、店主はオーストラリアに降りたっていた。
新型コロナ騒動もようやく出口が見えてきたなか、昨年7月の約3年ぶりの渡豪に続いて、今回もオーストラリアに到着した...