全ての宝石オパールはレアと呼びたいところではありますので、何をもってして「レア」なのかという疑問は残りますが、ここではあえていくつかの「レア」と洋灯舎が位置付けたいオパールをご紹介したいと思います。
シェルオパールの項目でも取り上げていますが、やはり良質の化石オパールは全般的にはレアと呼ぶにふさわしいと考えます。状態の良いもの、遊色の素晴らしいものなどはそう簡単にはお目にかかれるものではありません。また、価格もやすやすとは手に届かないものも多いでしょう。
中でも、ヤビーボタンと呼ばれる化石オパールはちょっと風変わりでもあり、特に遊色の認められるもは激レアと呼ぶに相応しいでしょう。
ヤビーとはオーストラリア東南岸地域に広く生息している淡水ザリガニの名称です。
一説では現地のアボリジニ民族の言語でザリガニを意味する「ヤッピィ」が語源ともされています。そのヤビーボタン、このザリガニの胃石がオパール化したというユニークなもので形状がボタンに似ていることからこのように呼ばれています。写真で紹介しているように自らここまでの鮮やかな輝きを放つヤビーボタンはまさに奇跡的ともいえ、博物館に展示されるべきようなものなのです。写真ほどの物ともなれば、正直値段をつけることすら難しいような見事な逸品です。
次にご紹介したい「レア」なオパールと言えばやはり「パイナップルオパール」でしょう。オーストラリアニューサウスウェールズ州のホワイトクリフと呼ばれるエリアのみでしか産出されないといわれるこの一風変わった形状のオパール。
一説では形の綺麗な、完全の状態のものは全世界でも300ヶ位しか流通していないとの説も。あくまでも果物であるパイナップルとはまったく関係がないのですが、特徴的なトゲトゲな部分がパイナップルを連想させることからそのように呼ばれています。
この不思議なオパール、もともとは「Ikaite」イカ石と呼ばれる鉱物がカルサイトに置換し、さらに条件が合致した場合にのみオパールに置換されたといわれています。すなわち2段階の成分置換によってできるといわれていますが、詳しい科学的なメカニズムはいまでも確定的なことはわかっていないようなのです。
レア中のレアとも言われ、高額ゆえになかなか手にすることはかなわないのですが、いつか実物をご覧になる機会がありましたた、オーストラリアの大地の奇跡が生み出したこのオパールを存分にお楽しみいただきたいのです。
「ピクチャーオパール」
すでに展示会などで洋灯舎のオパールに触れている方はご存じかと思いますが、洋灯舎では20年以上前からピクチャーオパールという言葉を頻繁に使っています。 良く聞かれる質問の一つに『ピクチャーオパールとボルダーオパールは何が違 […]
「ボルダーオパール」
ボルダー(boulder)とは巨岩、大きな岩、岩の塊といった意味があります。わかりやすいのは最近ではオリンピック競技にもなった岩登りスポーツのボルダリング(bouldering)でしょうか。おおざっぱに言うと「岩」と「オ […]
「ブラックオパール」
一般的にオパールの中でも最高級の類に分類されるブラックオパールですが、基本的にはオーストラリアNSW州ライトニングリッジ(もしくは近郊エリア含む)で採掘される、オパールの地の色が黒もしくはグレーとされるものと考えていただ […]
「カンテラオパール」
メキシコで産出される母岩オパールの一種になります。 洋灯舎で取り扱っているカンテラオパールはおおむね、メキシコハリスコ州マグダレナ産のものが多く、現地鉱山からの直送品ですので品質には自信を持っております。価格帯もさまざま […]
「ファイヤーオパール」
ファイヤーオパールとはその名の通り、炎のような色合いを身にまとった、情熱的な色彩をもつ宝石です。 洋灯舎で取り扱うファイヤーオパールはメキシコハリスコ州およびにケレタロ州で産出されたものが多くを占めます。古代メキシコ、ア […]
「ウォーターオパール」
ファイヤーオパール同様、呼んで字のごとく、透明感あふれるみずみずしくクリアな美しさを誇るオパールです。 元来アメリカ大陸産(主にメキシコ)のものを指して呼ぶと認識していますが、実は定義がさまざまあり、エチオピア産のオパー […]
「クリスタルオパール」
いわゆる母岩を有さないタイプのオパールを指し、透明から亜透明なオパールのことを意味します。総じて意味するところの幅広い名称ですが洋灯舎でいうところの「クリスタルオパール」はオーストラリア産のものを指しています。透明感に優 […]
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